発売10周年!「くりきん ナノアイランドストーリー」番外編

「くりきん」と「カプセルトイ」の素敵な(私的な)関係の巻
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・前回の記事→発売10周年!「くりきん ナノアイランドストーリー」その2

アートディレクターの大橋です。

まずは前回の情報で「初期段階の名前が「キリサキ・ケイ」でした!!」の補足、現キリサキ家の面々には初期段階では名字がありませんでした。
そこで名字関連を調べてみると名字のあるキャラは少なくキリサキ家の3人が代表でミヤ爺が「ナグモ・キンシロウ」でマキは「ナグモ・マキ」、校長が「トザマ・アキラ」、ヤマナカ先生「ヤマナカ・シンジ」
そして外人?のマーブル・マーズとノン・ダークレーだけでした。

次に気になる年齢設定ですがキャラ設定最終仕様版によると

マダラが70代
校長、ミヤ爺、ゲンゾウが60代
キンリュウサイが50代
医院長、スレッジボマー、タンザワが40代
ヘルマン、ママさんが30代後半
ヤマナカ先生、ノン・ダークレーが30代前半
アスカ先生、ジョニーが20代後半
シン、マーブル・マーズが20代前半
キンノスケ、デシベルが10代後半
生徒は10代前半となっていました。
リサ先輩は1歳上でプク6歳、チコ4歳。

今回のキャラクター(NPC)情報は以上です。
今回はあまり触れていない「キン」について書きます。
元々主人公、NPCは描き手の別候補が何人かいたので最初期には私は作画しておりませんでしたが
キンのデザインに関しては企画書段階の最初期から描いていました。
最終的にンのデザインのフィニッシュは全点やっていますがラフを作成した人は複数でやっています。そのため色々な系統のデザインが混在することとなりました。
これは主人公、NPCにも言えることです。

「キン」デザインにはベースとなったものがありました。
「くりきん」に関わる数年前にやった今野産業株式会社様のカプセルトイ「シーモンスター」の
ディスプレイデザイン(カプセル自販機に入っているシート)です。


©今野産業株式会社・©株式会社ケーズワークス

虫眼鏡の中にいるやつが「デビールス」のルーツ的存在なのです。紙面上にいる「博士」も「ゲンゾウ」のキャラデザに影響を与えているんです。
「くりきん」企画の話し中で「キン」について聞いた時に真っ先に思い出したのが「シーモンスター」の存在でした。「あの感じで!」

そして描いた2005年4月の初稿がこんな感じでした。
ほぼ一緒です。目の表現はこの時多用していたものです。
そしてのちに「くりきん」と呼ばれる「ウニルス」

因みに版元へのスタッフロールの報告では
私の役割:主人公及びNPCデザイン、キンデザイン
好きなキン:デビールス(もしくはアダムスキン)
としています。
デビールスを描いたことで全キャラをフィニッシュワークをすることが出来たから重要度が高いんですね。

そして「くりきん」作業後のキンデザインの影響と流れ
2006年発売「チームQPs」メインキャラの目が完全に「デビールス」の目ですね。

©今野産業株式会社・©株式会社ケーズワークス

2008年発売「バイキッズ」
今野産業株式会社様の伝説の「バイキン軍団」のリブート版ですが造形やら落とし込みに「くりきん」の流れを感じます。無意識のうちに「バイキン軍団」+「くりきん」的アプローチをしていたのか思います。これらをやる前の数年は「くりきん」どっぷりだったので影響が出るのはしょうがないですね。


©バイキン企画・©今野産業株式会社・©株式会社ケーズワークス

2004年に出た復刻版、参考まで
©バイキン企画・©今野産業株式会社・©株式会社ケーズワークス

2008年の「チームQPs」+「バイキッズ」的アイテムの「ガチャQP」がこの流れのある意味集大成です。

©今野産業株式会社・©株式会社ケーズワークス

2009年に自社プロパティとし作成した「ぷかぷかくらげ」にも流れをくんだところがあります。

© M2K CO.,Ltd.

こちらにも原型が存在しています。大昔に自分のWebSiteで公開していた「七色くらげ」です。
冒頭の2ページはこんな感じ

半透明、二頭身以下のキャラデザに関しては諸事情で公開は出来ないもの多いのですがキンデザインのDNAは脈々と受け継がれています。

それではまた。つづく。